講演要旨
今日,数値流体力学において格子生成は1つの独立した分野として発展してきており,
大勢の研究者がこの分野で活躍しています.
現在のメインである非構造格子は複雑形状への対応としてその絶大な威力を発揮し
ており,ほとんどの汎用ソフトに採用されています.
非構造格子とは別に,近年,格子生成の容易さが重視され,直交格子法が再び注目
を浴びるようになりました.直交格子法は格子生成が容易であるだけでなく,高精度
化・Staggered配置・プログラム開発の容易・メモリの節約などなど利点が多い方法です.
今回の講演では,現在行っている研究の中でカットセル法と部分境界適合直交格子
法を取り上げ,直交格子法の発展を紹介する予定です.