講演要旨
電子機器の高速化、高性能化に伴い発熱密度の増大が問題視されている。
特にノートブックPCなどの小型化を伴う場合には、放熱の問題は非常に厳しい問題
となってきている。その問題に対処するには熱輸送デバイス自体の小型化が必要である。
このような中、既存の熱輸送デバイスの弱点(小型化は困難)を補うものとして液体の振動
(Oscillation)を利用した振動流型Heat Pipeが注目されている。
本研究は、相変化による液体の自励振動を基本機構とすると思われる
Self-Exciting Mode Oscillating-Flow Heat Pipe(SEMOS-HPと略記)を対象としている。
具体的には、数値解析に基づき、実験とあわせ、SEMOS-HP管内流動の基本的メカニズム
及び熱輸送特性を解明することを目的としている。